ローソク足の箱型の上下に
「高値」と「安値」を示すために
「ヒゲ」と呼ばれる線を付けます。
もし下図のような極端に長い上ヒゲがあったとしたら
それは、
「そのローソク足が形成される時間内に
つけた高値が始値や終値よりも極端に高かった」
と言うことを意味しています。
一方で、下図のような極端に長い下ヒゲがあったとしたら
それは
「そのローソク足が形成される時間内に
つけた安値が始値や終値よりも極端に安かった」
と言うことを意味しています。
ヒゲの長さが短い場合でも、
基本的な考え方は同じです。
ヒゲの先端はあくまでも
瞬間的な高値と安値に過ぎません。
陽線のローソク足の箱型の上辺は「終値」ですが、
この時もし「終値 = 高値」であれば、
上ヒゲのない陽線となります。
また、陽線のローソク足の箱型の下辺は「始値」ですが、
この時もし「始値 = 安値」であれば、
下ヒゲのない陽線となります。
陰線でも、考え方は全く同じです。
陰線のローソク足の箱型の上辺は「始値」ですが、
この時もし「始値 = 高値」であれば、
上ヒゲのない陰線となります。
また、陰線のローソク足の箱型の下辺は「終値」ですが、
この時もし「終値 = 安値」であれば、
下ヒゲのない陰線となります。
ローソク足の読み方を解説した相場書などでは、
「長いヒゲは天井や底を暗示している」
と書かれていることがあります。
確かにそういう側面がないわけではありませんが、
一時的な価格の変動は
資金力がある人であれば
意図的に発生させることができます。
そのあたりのことは以前ブログで書きましたね。
ヒゲの先端で売買することは現実的ではありませんし、
日中に相場に張り付いていることは
人生の無駄でしかありません。
相場の記録を見る理由は、
相場の流れを「視る」ためです。
ローソク足を日々描いていくことで
価格の推移が見えてきます。
他にも価格の推移をみるときに使うグラフとして、
終値のみをプロットしてつないだ
「終値グラフ」や
もっとシンプルに家計簿のように
日付と株価を記録した
「場帖」
を使う人もいます。
なにを使うかは、その人の好みによるところが
大きいかと思います。
どのようなモノを使っていても
大切なことは、日付と価格の
両方がわかることが最も重要なのです。