どの相場局面も始まりと終わりは
別の局面と重なります。
そのため、局面の変化についても
いずれ解説しようと思いますが、
まずはすでに往来相場に
移行しているときの注文について
解説していきたいと思います。
実際に往来相場に入ったと
誰もが判定できるのは
7月14日あたりでしょう。
7月14日の時点では
チャートはこのように見えます。
この画像の赤で囲まれた
あたりの値動きが
重要となります。
ここは、5月末につけた
年初来最高値~最高値を
更新したところです。
安いところで買っていた人は、
いずれどこかで売ることで、
利益が確定します。
そのため、高い価格ほど
売り注文が溜まっているといえます。
また、上昇局面の期間が
長くなれば、投資家心理として
「そろそろ利益確定するかな」
となり、売り注文が溜まっていきます。
6月23日に5月末の年初来最高値したあと、
伸び悩んでいますので、
安く買っていた投資家は
「5月末の最高値より
高く売れたらラッキーだ」
と思っていることでしょう。
一方で、安く買えなかった…
例えば5月末の高値で
買ってしまった投資家は
「価格が元通りになって
損をせずに撤退できるぞ。」
と思って、やれやれと言いながら
売って撤退したいところでしょう。
さらに、空売りをする投資家は
往来相場を見越して、
高値で空売りを仕掛けることを
狙っていることでしょう。
そのため、往来相場での高値付近と
高値を更新するような価格は
売り注文が非常に多い場所となります。
売りたいと思う注文をする
心理は以上の通りです。
では、買いたいと思う注文は
どうでしょうか?
まだ上昇局面が続いていると
考えている投資家は、
「安くなったら買おう」
と思っていることです。
我慢することができない
(残念な)投資家は、
最高値を更新したような
高いところで買ってしまいますが、
本来であれば、
「安く買いたい」
と言う心理があってしかるべきです。
また、空売りをした投資家が
往来相場を見越して
安値で空売りを手仕舞うことを
考えているでしょう。
そのため、往来相場での安値付近と
安値を更新するような価格は
買い注文が溜まっている場所となります。
※画像の緑で囲まれたあたりです。
売り注文にせよ買い注文にせよ、
指値注文していれば
それは「誰でも見える注文」です。
仮に指値注文していなかったとしても、
投資家心理としては
上記のような注文をしたいと思っている
箇所となります。
それゆえ、おさらいとなりますが、
今回のお題である「往来相場の注文」としては、
・往来相場の高値付近と
高値を更新するような価格は
売り注文が
・往来相場の安値付近と
安値を更新するような価格は
買い注文が
数多く存在すると言って
過言ではないといえます。
しかし、もう一つ考えなければならない
「誰でもは見えない注文」
が存在します。
次回はこの
「見えない注文」にフォーカスして、
往来相場を見ていきたいと思います。