トレードで持続して勝ち続けるためには、様々な要素が重要です。
用いる戦略にもよりますが、その中でも
「ちゃんと損切りする」
ということがとても重要です。
実は、単にトレードで勝つということだけであれば、
難しい事なんてありません。
売買数量をごく少なくして、
逆指値による損切り注文を出さないで我慢し続ければ、
大抵の場合勝つことができます。
読者の方でも、このような経験が1度や2度あるのではないでしょうか?
「思った方向とは逆の方向に、相場が動いてしまった…!」
「このあと思い通りの方向に戻ってくれるかもしれない。」
「ここで損切りしたあとに、やっぱり思い通りの方向に行ったら、損するだけ…。」
「ここは含み損を耐える…!」
「よし!思い通りの方向に戻ってくれたぞ!」
「利益になったぞ!!」
このような体験をしてしまうと、
損切りしないほうが正しいと思いこんでしまいます。
私達は成長する過程で、少なからず間違いを犯します。
そのような時は、親や教師などから罰を与えられます。
罰を与えられた結果、「間違ったことをした」と学びます。
罰があるからこそ、間違いに気付けるのですが、
損切りせずに利益になったような場合は、
なまじ利益というご褒美を与えられているだけに、
間違いとは思えなくなります。
もし「含み損を抱えても、我慢すればいい」という
考え方が成功体験になってしまうと、
破滅に近い経験をするまで間違いに気付くことができません。
○○ショックなどと呼ばれるような相場急変時には、
思った以上に含み損が膨らんでしまい、損切りできなくなってしまいます。
または、限界を超えて我慢してしまいます。
このあと、起こりうることはどんなことでしょうか?
含み損を抱える心理的負担に疲れ果て、
もうこれ以上の損失に心が耐えられずに折れて損切りしてしまうか、
証券口座かトレード資金が含み損に耐えられなくなり、
強制決済(+下手をすれば追証)になってしまうのどちらかです。
間違った成功体験はとても危険です。
自分が許容しうるリスク(=損失)について十分に納得し、
ちゃんと損切りすることを忘れないようにトレードしましょう。