トレード

戦い方の本質(その2)

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前回の記事で、
「反転する前に、
 下がって下限に来たら買う」
と、逆張りで買うことが
正しいと書きました。

そして、
「下限を割ったら追加で買う」
ことを想定する…。
つまり、分割で売買せよとも書きました。

なぜなら、下限を割る前提ではいますが、
必ず割ってくれるとは限らないからです。

下限を割ってから買おうと思っていたけど、
割らずに上昇していってしまった…。

そういう事態になると
どうしても損した気分になるのが
人間と言うものです。

そうならないために、
「日数もある程度経過したし、
 下限に来たから買ってしまおう!」
と言うわけです。


ずいぶんと乱暴に聞こえるかもしれませんが、
そのぐらいの気楽さで相場を張らないと
長期にわたって戦うことはできません。

下限に来た翌日の朝、
寄付(よりつき)では下限を割ったものの、
日中大幅上昇して反転した…
などと言うことも、あり得る話です。

いつ下限を割るかなんて、誰にも分らないのです。
だからこその、分割売買なのです。


下限を割らずに上昇していったら、
適当なところで売って利確してしまえばよい話です。

逆に、さらに日数をかけてから
下限を割ってくれたのなら、
追撃する。


一方で、下限を割らずに上昇してくれたものの、
そのあと一気に下限を割ってしまった…。
こういう場合は、レンジブレイクアウトの可能性があるから、
追撃せずに一旦引く。

追撃せずに引いていれば、
最初の分だけの損失で済みますから
そう大きな痛手にはなりませんね。


さらに言えば、
下限を割ってくれたので追撃した…。
上昇してくれれば万々歳です。

けれども、そのあとの上昇が弱いのであれば、
再び下限を割りに行くことを想定して、
一旦手放して冷静になっておくとか、
半分手放してリスクを減らしておくとか、
いくつかの方針を考えておく。


ある程度の時間をかけてから
上限に到達したのであれば、
上限で反転することを想定して、
利確する。

逆に、あっという間に上限まで来るぐらいの
勢いがあるのであれば、
上限を超えたところで
半分利確してリスクを減らしてもよいでしょうし、
そのまましばらく持っていてもよいでしょう。


値動きから、相場参加者の心理を
読み解いて、それに合わせて身の処し方を
変化させる。

こうすることで、
見込み違いのときの損失は少なく、
思った通りの値動きのときは
大きな利益を得ることができます。

それこそが、戦い方の本質なのです。

この記事を書いた人
悟流 剛
トゥインクルサロン専業のトレーダー。株・先物・FX・仮想通貨のトレードを通じて、貴重な経験を積む。 現在は、ゆったりとした先物取引で着実に利益を上げていくスタイル。
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