よく言う「ダマシ」。
往来相場では、
上限や下限を更新する
値動きを見せてから、
反対方向に大きく動く・・・
そんな値動きのことです。
別に意図的にだまそうと
しているのではなく、
相場参加者の心理と注文を考えれば、
そういう値動きになっても
全く不思議ではありません。
ですから、買うにあたり、
「下限を割ってくる可能性がある」
という前提のもとで買う必要があるのです。
ということは、
「下限を割ってくる可能性がある」
という前提のもとでいれば、
ダマシの値動きはむしろ好都合、
有利に買えるタイミングともいえます。
もっとも、
「平均値を有利に」と考えるところですが、
「結果的に下限付近で買えてればいい」
ぐらいの気楽さでいるほうが
やりやすいかもしれません。
買い始めの
「日数もある程度経過したし、
下限に来たから買ってしまおう!」
の乱暴さと同じぐらいのメンタリティです。
分割で買う理由は、
「いつ下限を割るのかわからないから」
と
「いつ上昇するのかわからないから」
です。
そして、
下限を割ったら追撃できる態勢でいれば、
結果的に買った平均価格が有利になるからです。
例えば、往来相場の下限が100円強だったとして、
日数をかけて下げてきて103円を付けたときに
1回目の買いをしたとしましょう。
買う数量は1,000株としましょうか。
その後、少し上げて105円をつけたけれども、
1円安、1円安、と続き、
翌日にはついに100円の大台を割り込み
97円まで下がったとしたら…。
この時に追撃で1,000株買った場合(等分割)、
買った株の平均価格は
(103円×1,000株+97円×1,000株)/2,000株 = 100円
となります。
103円で買った時よりも有利になっているのが
分かるかと思います。
もし追撃で2,000株買っていれば(不等分割)、
買った株の平均価格は
((103円×1,000株+97円×2,000株)/3,000株 = 99円
となります。
より平均値が有利となりますね。