レバレッジが高いほど、
自己資金が少なくても
大量の買い・売りポジションをとれますので、
利益額を飛躍的に増大させることができます。
一方で、損失が出た時は
損失額が飛躍的に増大してしまいます。
利益だけ増大させるというわけには
いかないのです。
損失額も増えてしまうということは、
ちょっとした値動きによって
自分が想定する損失額に
届いてしまうかもしれないことを意味します。
実例を挙げてみましょう。
前提として、投資資金の10%までであれば、
損失を耐えるつもりでいるとします。
現物株で100円の株を100株買ったとします。
現物ですから、レバレッジは1倍です。
そして必要な資金は10,000円です。
株の評価額10,000円に対して、
耐えられる損失額は
必要資金×10%=1,000円
です。
(10,000円-1,000円)/100株=90円
ですから、この株が90円まで下がらなければ、
耐えることができますね。
一方で、信用取引で同じように
100円の株を100株買ったとしましょう。
信用取引はレバレッジ約3倍ですから、
必要な資金は約3,333円です。
株の評価額10,000円に対して、
耐えられる損失額は
必要資金×10%=333円
です。
(10,000円-333円)/100株=96.77≒97円
ですから、この株が97円まで下がらなければ、
耐えられる計算です。
90円と97円。
レバレッジを利かせたほうが
より現在価格に近づきますので、
より少ない値動きで耐えられる損失額を超過し、
損切りする羽目になってしまいます。
また売買注文が交錯する価格帯では、
短時間のうちに大きく価格が動くため、
余裕が少なければ少ないほど
損切りの憂き目にあってしまいます。
さらに、以前もコチラで書きましたが、
ヒゲの天辺や底をピンポイントで
狙えるものではありません。
実際のところ、
よほど短期的なトレードを
繰り返す人でもなければ、
国内FXのレバレッジ25倍ですら
過剰と言えます。
海外FX口座のような
100~数100倍ともなるレバレッジは
参加者を破産させにきていると言って
過言ではないでしょう。