トレード

トレードマインド講座【人間の心理】

このエントリーをはてなブックマークに追加

★1時間目:ノウハウ(手法)だけでは勝てないのか?
★2時間目:マーケットの特徴
☞3時間目:人間の心理
4時間目:勝ち続けるトレーダーのマインド その1
5時間目:勝ち続けるトレーダーのマインド その2
6時間目:勝つために具体的に必要なことは?
7時間目:常に冷静でいる境地

もう少し、人間の心理について深堀をしていきましょう。

「プロスペクト理論」
というのを聞いたことがあるでしょうか?

これは人間が「心理によって正常な判断ができなくなる」ことを説明した理論です。

具体的な例を挙げてみましょう。

いま、あなたに選択肢があります。
1.サイコロを振ることなく100万円をもらえる。確実に。
2.サイコロを振って偶数が出たら200万円をもらえる。でも、奇数が出たら1円ももらえない。

どちらの選択肢も期待値は100万円で同じなので、どちらを選んでも正解なのですが
たいていの人は1を選びます。

なるべく利益を確定させたい気持ちが働くわけです。

一方で、あなたに借金が200万円あったとします。
1.サイコロを振ることなく、借金を100万円に減額してもらえる。確実に。
2.サイコロを振って偶数が出たら借金はチャラ。でも、奇数が出たら借金は200万円のまま。

今回もどちらの選択肢も期待値は100万円です。
でも借金という前提があると、たいていの人は2を選びます。

損を確定させたくないのです。

この心理状態でトレードをしているとなると、どうなるでしょう?

~ 利益が出てきたとき ~
「トレードで利益が乗ってきた…!まだ伸びていくと思うけど、
元の値段に戻ってこの利益が減ってしまってはたまらない!せっかく利益だから早く利確しよう!」

~ 損失が出てきたとき ~
「思惑が外れて、トレードで損が膨らんできた…!損切りするのがたぶん正しいと思うけど、
損を確定させた後に元の価格まで戻ってきたらもったいない!ここは我慢だ!」

こう考えてしまいがちなのです。

この心理状態だと、早期に利確してしまい利益は少ない。
一方で損失は耐えきれないレベルになってから確定させるので、
損失はとても大きい。そんな状態になります。

本来トレードは、損小利大が理想なのですが、人間の心理的な側面からはこの例のように損大利小になってしまうのです。

人間というのは、
欲と恐怖によってここまで行動が変化してしまうものだ、
ということをよく理解しておいてください。

4時間目:勝ち続けるトレーダーのマインド その1

この記事を書いた人
悟流 剛
トゥインクルサロン専業のトレーダー。株・先物・FX・仮想通貨のトレードを通じて、貴重な経験を積む。 現在は、ゆったりとした先物取引で着実に利益を上げていくスタイル。
このエントリーをはてなブックマークに追加