トレード

戦い方の本質(その1)

このエントリーをはてなブックマークに追加

前回までの記事で、
往来相場における心理や売買について
理解が進んだかと思います。

そのうえで利益は大きくし、
損失はなるべく小さくする…。

その戦い方について、
これから述べていきたいと思います。


少し話はそれますが、
上昇相場や下落相場でも
心理や売買、戦い方と言ったものは
往来相場と一緒です。

ですが、上昇相場や下落相場には
往来相場にはない難しさがあり、
説明や初心者の実践には不向きです。

また、金融取引の経験が浅い人でも
分かりやすいのは、
「買い」⇒「売り」
の順番での取引です。

「売り」(空売り)からの取引でも、
基本的な考え方や戦い方は全く一緒です。

そのため、前回に引き続き、往来相場を例に
「買い⇒「売り」で解説したいと思います。


往来相場では、
「往来相場の下限に来たら買って、
 往来相場の上限に来たら売る。」
が基本的な考え方でした。

となれば、
「上限・下限に達して、
 反転したら売買すればいい」
と思うことでしょう。

しかし、このやり方では
往来相場の値幅にもよりますが
不利を背負いがちです。


「買い」で解説を続けましょう。


「下限まで来てどうやら反転した」
と思ってから買うと、どうしても
下限よりも高いところで
買うことになってしまいます。

下手をすれば、
一番買ってはいけない
往来相場の真ん中へんで
買ってしまうことにもなりかねません。

そもそも「買い」ですから、
安く買うことを考えなければならないのに
値段が上がってから買うのは
間違っています。

正しくは
「反転する前に、
 下がって下限に来たら買う」
となります。


しかし、この買い方が
心理的にやりにくいのは良くわかります。

下がっているときに買う…
つまり「逆張り」だからです。

下限を割り込んで、
往来相場が終わり
下落相場が始まってしまうかもしれないと
思ってしまうからです。


であれば、
「下限を割ってくる可能性がある」
という前提のもとで
買うのが正解です。

そして安く買うのが目的ですから、
「下限を割ったら追加で買う」
ことを想定しておく必要があるのです。

このように複数回に分けて買うことを
「分割売買」と言います。


複数に分けるには理由があります。
次回、そのあたりを解説していきたいと思います。

この記事を書いた人
悟流 剛
トゥインクルサロン専業のトレーダー。株・先物・FX・仮想通貨のトレードを通じて、貴重な経験を積む。 現在は、ゆったりとした先物取引で着実に利益を上げていくスタイル。
このエントリーをはてなブックマークに追加