トレード

戦い方の本質(まとめ)

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もし、前回の例で
逆張りもせず、分割売買もしなかったら…?


前回の例では、
往来相場の下限が100円強で、
日数をかけて下げてきて103円を付けた…
でしたね。

下がったので買う「逆張り」ではなく、
反発を見て買う「順張り」で買うのであれば、
この段階では買えません。

買うのはその後、少し上げて105円を付けた時でしょう。

そして、買う数量はこの時にまとめて2,000株です。


逆張り、分割売買のときよりも
価格がずいぶん不利です。


そして、下限を割り込んだ時には(97円)、
含み損が 8円×2,000株 = 16,000円
となっています。

もしかしたら、
あきらめて損切りしてしまうかもしれません。


逆張り、分割売買であれば、
まだ1,000株しか買っていませんし、
最初に買うのは103円ですから、
含み損は 6円×1,000株 = 6,000円
で済みます。


損小利大の観点からすれば、
順張り、一括売買が不利なのは
一目瞭然ですね。


相場の先は誰にもわかりません。
そんな中手探りで戦っていくには
なるべく不利を背負わない戦い方が重要となるのです。


自分の経験からも、
慣れるまでは非常にやりにくいとは思いますが、
戦い方の本質は
「逆張り」と「分割売買」にあることを
理解していただければと思います。

 

ここまでの解説は、
分かりやすい「買い」の立場で
書いてきました。

信用取引を使って
「売り」の立場で
往来相場の下げ相場を戦う場合も
基本的なスタンスは
全く同じです。

ただし、注意点としては
信用取引は預け入れている
証拠金の3倍程度まで
取引できてしまうので、
つい、多く売ってしまいがちです。

また、証券会社から
株を借りる信用取引の売りですから、
長期的に保有しているとそれだけ
コストがかかります。


現物の買いにはないポイントですから、
信用取引に慣れていないうちは
特に注意するようにしてください。

この記事を書いた人
悟流 剛
トゥインクルサロン専業のトレーダー。株・先物・FX・仮想通貨のトレードを通じて、貴重な経験を積む。 現在は、ゆったりとした先物取引で着実に利益を上げていくスタイル。
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