相場をやっていれば、誰しも
「この後は上がる!」
「この後は下がる!」
などと、予想するものです。
当たるかどうかは置いておいて、
予想しなければ、売るのか買うのか
方針も決まりませんから、
予想することは別に悪いことだとは思いません。
悪いのは、
「予想が外れるだろう」
ということを想定しないことです。
外れることを想定しておかないと、
外れた時に身動きできなくなってしまいます。
となれば、相場師がとるべき道は
・当たらなくても勝ちやすいやり方
・当たらないことを前提にしたやり方
のどちらかになります。
「当たらなくても勝ちやすいやり方」とは、
たとえば、順ザヤの商品先物や、
オプションを売るやり方です。
トレードする戦場を絞り込むことで、
非常に有利に戦っていくことができます。
「当たらないことを前提にしたやり方」とは、
たとえば、逆張りで分割売買することや、
厳密な資金管理の上で行うシステムトレードです。
どちらも統計的に有利な状況を読むことで、
個々のトレードで当たらなくても
トータルで勝てるやり方となります。
予想が当たったら、それはそれでうれしいことです。
ですが、何事も100発100中とはいきません。
当たらないこともちゃんと考えて
トレードすることが大事なのです。