価格変動を分析するにあたり、世の中では
・ファンダメンタルズ分析
・テクニカル分析
・需要と供給
が良く語られるところです。
ファンダメンタルズ分析とは、企業業績や業界動向、
ニュースなどから株式銘柄を分析して、今後の株価予測をすることです。
テクニカル分析は、チャートに現れる特徴的なパターンや、
過去株価を数式によって処理することで、今後の株価予測をしています。
需要と供給は、まさに文字通りで、
需要>供給であれば価格は上がる、需要<供給であれば価格は下がる、というものです。
どれもそれぞれに得失がありますが、
これらの分析は実際の価格決定プロセスを軽視しているので、
不十分と言わざるを得ません。
マーケットでの価格は、様々な「売り手」と「買い手」が存在します。
売り手で最安値を付けている人が1,000円、
買い手で最高値を付けている人が950円では、
売買は成立しないのです。
「売り手」か「買い手」のどちらかが妥協して、
「じゃあそっちの言い値で売買するよ」と言わないと、
売買成立となりません。
では、価格を妥協する人は一体どういう人でしょう?
それは、欲と恐怖に支配されている人です。
欲に支配されている人は、
「今すぐ売買しないと、儲からない!!」と思っている人です。
恐怖に支配されている人は、
「今すぐ損切りしないと、もっと損失が膨らんで耐えられない!!」と思っている人です。
いくらでもいいからとにかく「今すぐ」売買するためには、
「成行注文(なりゆきちゅうもん)」
で注文する必要があります
成行注文があってこそ、値段が確定するし、変動するのです。
以上のような価格の決定プロセスから考えると、
価格の動く原因は「欲と恐怖」という言葉に集約されると思います。
相場参加者の気持ちは、値動きに現れます。
これをどのように汲み取るのかが、トレードにおける優位性の確保につながっていきます。