自分自身の苦い経験があるからこそ、
このテーマで記事を書いておきたいと思います。
トレードをしていて、含み益が乗って来たときは嬉しいし、
含み損が膨らんで来たときは不安になります。
相場初心者ほど、その傾向は顕著と言えるでしょう。
含み益の時はプラスの感情なので、
別にいいのですが(と言っても慢心は禁物)、
含み損の時は困ったことになります。
損切りがなかなか出来ずに、
あれよあれよという間に想定以上の含み損を抱えてしまった…。
このような経験があるのではないでしょうか。
こうなると、普段は見てもいないニュースを気にし始めたり、
使ってもいないインジケータをインストールしてみたり。
何とか含み損が減る方向の材料が
どこかに無いか?どこかに無いか?と、
必死で探し始めてしまいます。
逆に、含み損が増える方向の材料を見てしまったら、
もっと損失が膨らむんじゃないか、
どうやったら含み損に耐えきれるのか…。
ギリギリの断崖絶壁に、
追い詰められた心境になってしまうのです。
この心理状態では、
冷静にチャートを分析することはほぼ不可能で、
トレードにおける判断は一番の悪手をうってしまうことになります。
こんな想定以上の含み損を抱える状況こそが、
トレードにおいて必敗の心理状態を呼び起こすことになります。
必敗の心理状態も問題ですが、
投資によって豊かな生活を送るのが目的であるはずなのに、
値動きに一喜一憂するような状態になっては本末転倒です。
そのため、私は損切り注文を入れていない状態は絶対に避けます。
過去の値動きの統計から
「そんな値動きは一度たりとも無かった」
ということが明らかな場合でも、です。
相場では、どんなことでも起こりえます。
(以前の投稿にも書きましたね)
そのため、資金管理上で
全く問題のない損失額を上限とした損切り注文を発注しておくことで、
冷静な心理状態を手に入れることにしています。
自分がいかに冷静な心理状態にあるか、
有利な状況を待てるかで、
トレードの成績は大きく変わってきます。
この点を忘れずに、資金管理を大切にするようにしてください。