トレード

マスク暴落の背景と、今の日経

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コロナ禍で、一時マスクの値段が暴騰しました。
通常であれば、50枚入りで1,000円もしなかったマスクが
5,000円以上つけていました。

こんな短期間で5倍以上に暴騰するような
株の銘柄はそうはありません。


さて、どうしてマスクの価格が
こんなにも上がったのでしょうか?


理由は、
「買わなきゃ困る人が、言い値で買うから」
です。


マスクを付けたからと言って、
ウイルスに対する予防効果は疑問符が付きますが…

何もしないよりマシですし、
もし自分が無症状感染者だった場合に
誰かを飛沫感染させる確率を下げることができます。


だから、みんな買ったわけですね。


転売屋の立場であれば、高く仕入れたとしても、
さらに高く買ってくれる見込みがあれば
儲けが出ますから、買うわけです。


これが、買いが買いを呼ぶ仕組みです。


しかし、この連鎖反応にも終わりが来ます。
買う人がいなくなれば、
それ以上価格は上がりません。


価格が上がらなくなれば、
転売して利益を上げることができなくなります。


そうなったとき、次に起こりうることは何でしょう?


それは、パニック売り…つまり暴落です。
今度は売りが売りを呼ぶようになってしまうのです。


マスクの転売禁止や、
アベノマスク配布という背景がありましたが、
高値で買う人がどんどん減っていきました。

マスクなんてある程度の枚数が手に入れば、
しばらく買わなくても大丈夫なものですから。

買う人がいなくなったことから、
価格が上がらなり、
一気に暴落となったのです。


この事象は、株でも全く同じことが起きます。


今の(2020年6月1日)日経平均先物は
22,000円を付けています。

先週はかなり急騰していました。


この時買った人の心境が

・今買わなきゃ損する
・今買わなきゃ儲からない

のどちらかはわかりませんが…


買った人が儲けるには、
「さらに高値で買う人を見つけて売る」
必要があります。

この仕組みはマスクと同じです。
高値で買ってくれる人がいるうちに
売り抜けなければならないのです。

高値で買う人がいなくなった時、
暴落が始まります。


マスクと違って、株は
「今買わなきゃ生死にかかわる…!」
というようなものではありません。

むしろ今は冷静に、
「高値で買う人がそろそろいなくなったかな?」
という時期を見計らいたいですね。

そうなった時が、空売りの仕掛け時です。

この記事を書いた人
悟流 剛
トゥインクルサロン専業のトレーダー。株・先物・FX・仮想通貨のトレードを通じて、貴重な経験を積む。 現在は、ゆったりとした先物取引で着実に利益を上げていくスタイル。
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