株を買おうと思ったら、通常は
株価×株数
のお金が必要となります。
現物取引(げんぶつとりひき)であれば、
まさにこの通りです。
長期的にその株を保有するのであれば
現物で保有しているケースがほとんどでしょう。
しかし、証券会社に
「証拠金」
を預けておくことで、信用してもらい、
証券会社からお金を借りて
株を買うことができます。
100万円の投資資金の人でも
300万円までの取引が可能となります。
※国内株式の場合、資金の約3.3倍まで信用取引で売買できる。
信用取引(買い)を使えば、利益を増大させることが可能です。
例えば…
ある株が100円から120円に値上がったとしましょう。
この株買うのに
・100万円の現物で、取引していた場合
・100万円の証拠金で、信用取引した場合
に分けて考えます。
現物であれば
100万円の資金で100円の株は1万株買えます。
(そもそも、資金目いっぱい買うということは
資金管理上ありえませんが、例としてあげています。)
100円で買った株式が120円に値上がりしたとすれば、
(120円-100円)×1万株=20万円
が、利益となります。
利益率は、元手100万円で20万円の利益ですから
20%ですね。
これが信用取引であれば
100万円の資金で100円の株は約3万株買えます。
(正確には3.3万株買えますが、ここではわかりやすく
3万株としておきます。現物取引のときと同様、
資金目いっぱい買うということは
資金管理上ありえませんが、例としてあげています。)
100円で買った株式が120円に値上がりしたとすれば、
(120円-100円)×3万株=60万円
が、利益となります。
利益率は、元手100万円で60万円の利益ですから
60%ですね。
このように、利益率を改善させることができるのが
信用取引の特徴の一つです。
これだけを見れば、信用取引(買い)はとても
素敵なモノと思われるかもしれません。
しかし、思った通り値上がりしてくれないのが
相場です。
逆に、100円から80円に値下がってしまったとしたら?
現物であれば
(80円-100円)×1万株=-20万円
が損失となります。
一方で信用取引であれば
(80円-100円)×3万株=-60万円
が損失となり、損失は拡大してしまいました。
このように、信用取引(買い)を使った場合、
確かに大きく利益を得られるかもしれませんが、
逆に大きく損失になるかもしれない点を
忘れないようにしてください。