信用取引を活用すると国内株式の場合、
資金の約3倍まで売りも買いも取引できるようになります。
(銘柄(めいがら:上場している会社))によっては
信用取引ができないところもあります。)
これは「テコの原理」と同義であることから、
「レバレッジを利かせる」とか、
「レバレッジ効果」などと言われます。
3倍まで取引できる点にフォーカスすれば、
レバレッジは3倍
と言うこともあります。
国内の外国為替証拠金取引(FX)であれば、
最大25倍まで取引できますし、
海外の取引業者であれば資金の数百倍で
取引することが可能です。
レバレッジを利かせれば利かせるほど、
利益額は増えますが同時に損失額も増えていきます。
詳細は後ほど資金管理の章でもお伝えしますが、
「レバレッジは利かせれば利かせるほど破産しやすくなる」
という負の要素があります。
利益率や利益額に目がくらんで、この危険性を
忘れてしまわないように注意してください。
さて、信用取引でも現物取引と同じように、
買ったものはいつか売る、
売ったものはいつか買い戻す必要があります。
信用取引の買いをするときに
証拠金を預けて借りたお金は、
返済しなければなりません。
そのため、信用取引で買った株は、
買った時の価格×株数のお金(=借りたお金)で買い取ることで、
現物にできます。
これを「現引き(げんびき)」と言います。
または、株を売って得た代金で、
借りたお金を清算してしまう事もできます。
これを「返済売り(へんさいうり)」と言います。
上記のどちらかをすることになります。
一方で、信用取引の売りをするときに
証拠金を預けて借りた株は、
返さなければなりません。
そのため、信用取引で売った株は、
もし手持ちの現物株があれば、
それを売った相手に渡すことで、清算できます。
これを「現渡し(げんわたし)」と言います。
または、買い戻して清算してしまう事もできます。
これを「返済買い(へんさい買い)」と言います。
上記のどちらかをすることになります。
信用取引をするのにあたり、
考えなければいけない点がもう一つあります。
それは、証券会社は
タダでお金や株を貸してくれるわけではない、
と言う点です。
年利換算で数%ほどですから、
サラ金ほどではありませんが
利息がかかってしまいます。
短期的な売買であれば
影響はあまりありませんが、
長期間借りると馬鹿になりません。
この点を見落としがちですので、
忘れないようにしてください。