トレード

往来相場の売買(その2)

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往来相場では、
上限まで行ったら売り圧力が、
下限まで行ったら買い圧力が
高まるため、基本的には
価格が上げ下げ繰り返しています。


往来相場が終焉を迎え上昇相場に移るには、
上限まで行った時の売り圧力が
無くなるかぐっと減る必要があります。

そうすれば、上限を更新する価格で
空売りしている投資家の損切り注文である
成行の買戻し注文で、価格が一気に動きやすいです。

さて、売り圧力がなくなったり減る
・・・つまり売りの注文を
取り消したくなるのは、
どういった心理状態でしょう?


例えば、往来相場が
5日上昇・5日下落
と言うのを繰り返していた場合・・・

上昇4日目や5日目ともなれば、
「そろそろ上昇も終わるだろうから、
 売ってしまおう」
という気になるでしょう。

しかし、これが上昇1日目や2日目
だったら、
「まだ2,3日は上げるかな?」
という心理状態だと思います。

上限で売るつもりでいたとき・・・。
上昇に移って1日目で上限まで来るような
勢いがあったとしたら、
安く買っていた人は買いを手仕舞うような
売り注文を出しますか?

もう2,3日は上がると読んで、
売り注文を引っ込めてしまうと思います。

空売りを狙っている人も同様です。

上限で売ろうと思っていても
上昇の勢いが良すぎるので、
売り注文は控えると思います。

やけどしないように手を引っ込めるのと同じですね。


ブレイクアウト戦術による仕掛けが
有効となるのは、こういう場合です。

上限での売り圧力が
通常より減った状態です。

であれば、そういう値動きのときは
上限を更新する価格で売るのは
自殺行為と言えますね。


買いに関しても同様です。


いつもであれば下落が4,5日は続き、
下限付近まで来るのに、
下落1日目で下限を更新してしまった・・・。

買戻しの注文はもう2,3日待ってから、
下限だけれども新規の買いは控えよう。

こういう心理状態となり、
下限での買い圧力は通常よりも減った状態になります。

こういう値動きのときに
下限を更新する価格で買うのは
危険となります。


上記のように
上昇・下落の日数が明らかに
いつもよりも少ないのに
上限・下限の価格を更新した・・・

つまり、
上限⇔下限の横断スピードが
早い場合は、ブレイクアウトを警戒するべきです。


しかし、逆に
上昇・下落日数が長引いてから
ようやく上限下限まで来た・・・
そして、ギリギリ何とか
上限・下限の価格を更新した・・・

そういう場合であれば、
ブレイクアウトは不発になるかもしれません。


買いを狙うのであれば、
いつもよりも長く下落してから
ようやく安値を更新する・・・

高値で買ってしまった人や
高値を見たけど売りそびれた人が、
もううんざりして損切りや
しぶしぶ利益確定で売り注文をする・・・
そういうポイントこそが
まさに買い時と言えるでしょう。


売りを狙うのであれば、
ジリジリ上がってきて・・・

空売りをしていた人が損切りした、
または買いを狙っていたけど
買う勇気が出ず、ようやくここにきて
ブレイクアウト戦術を採用して
買い注文を出したようなポイントこそが
まさに売り時と言えます。


仕掛けに関して言えば、
不利を背負わないためにも
極力上限付近で売りたいところですし、
極力下限付近で買いたいところです。

売買のやり方についての詳細は、
いずれ「戦い方の本質」で
言及しようと思います。

では、手仕舞いに関しては
どういう考え方になるでしょうか?


次回は、手仕舞いについて
考えたいと思います。

利益確定時の考え方について
解説したいと思います。

この記事を書いた人
悟流 剛
トゥインクルサロン専業のトレーダー。株・先物・FX・仮想通貨のトレードを通じて、貴重な経験を積む。 現在は、ゆったりとした先物取引で着実に利益を上げていくスタイル。
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