トレード

急落の理由

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本時間で、先週木曜の夜ですが
NYダウが急落しました。

それも1,861ドル安というなかなかの値幅で。


金曜日の朝にヤフーニュースで見た記事では、
この急落の原因として

・「FRBが事実上のゼロ金利政策を継続すること…」
・「新型コロナの「第2波」への懸念が強まったことも…」

などと書かれていました。


はっきり言って、急落の理由はこんなことではありません。
(と、私は考えています。)


FRBの発表は、急落の半日前にありましたが
どうしてその時点で大きく下げなかったのでしょうか?

新型コロナが猛威を振るって、
都市がロックダウンされているときから
第2波は懸念されていましたが、
どうして木曜になって急に懸念が強まったのでしょうか?


後になってから、
もっともらしい理由を探すのは簡単ですが、

急落したのは、ただ単に
「買い注文が支えられないほどの、大量の売り注文が出た」
から以外にありません。


日経平均もNYダウも、
3月半ばに底をつけてから回復しており、
特に5月半ば以降は、ほとんど押し目もつけずに来ていました。

そこから約3か月。
いずれ利益確定の注文が来るのは目に見えていた話です。
買った株は売らないと利益になりませんから。


さて、これだけの売り注文が来たからと言って、
ちょっと前に書いたように
「高値で買う人がそろそろいなくなったかな?」
と思うのは早計というものです。

上昇中に買えなかった人がこの急落を見て、
「押し目をつけたから、買うぞ!」
と言って、買ってきます。

今回の急落を追いかけて売った人たちが
踏みあげられると、損切りの成り行き注文を出します。
それもまた買い注文です。


つまりまだ、買いの圧力が残っているわけです。


「押し目を買った人の利益確定」と、
「追っかけ売りした人の損切り」が重なるポイントで
上昇する元気がなかったら、
もう高値で買う人がいないかもしれませんね。

この記事を書いた人
悟流 剛
トゥインクルサロン専業のトレーダー。株・先物・FX・仮想通貨のトレードを通じて、貴重な経験を積む。 現在は、ゆったりとした先物取引で着実に利益を上げていくスタイル。
このエントリーをはてなブックマークに追加